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力感と開放感のある重鉄の家に住みたい

HAUS

ゆるやかにつながる居住空間で光と風を感じながら暮らす悦び

マッシブな躯体が魅力のヘーベルハウス「FREX」。その2F建て最新モデルが建つ横浜の住宅展示場を訪ねた。柱と梁を強固に接合する重鉄・システムラーメン構造によって生み出された、ダイナミックで開放的な居住空間。"OPEN"というよりも"EXPANSIVE"という形容がぴったりだ。敷地に制約のある都市において、全面窓や吹き抜けなどを生かし、自然の恵みをたっぷり室内に招き入れる家づくりを実現している。この豊かな空間が広がる2F建てモデルを、ヘイルメリー流アレンジによって切り取った。

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1F ダウンフロアを生かした開放的なリビング空間

1Fのリビング空間は30.2帖の広さ。フロア全体に床タイルを敷き、リビングをダウンフロア仕様にした設計だ。床を下げることによって縦の広がりが生まれ、テラスとつながりを持たせて横への広がりも生まれている。腰を据えてじっくり映画鑑賞したり、読書したり、親友を招いてゆっくり語り合いたくもなる。このリビングには、煤や煙を排出しないクリーンなバイオエタノール暖炉が設置されている。お気に入りのチェアと洋酒を揃え、夜は揺らめく炎を眺めながら至福の時間を過ごしたい。光が降り注ぐ日中に対し、暖炉の火だけで過ごす夜も最高のリラックスタイムになるだろう。

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ダウンフロアリビングをキッチン側から見る。ラウンジチェアの横にセットしたローテーブルは英国ブランドG-planの「トラー&ブラック」(Sonechika)

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パーティションも兼ねたこの暖炉の裏へ回りこむと、作りつけのデスクとともに隠れたミニ書斎が現れる。家族の気配を感じながらも、趣味や読書に没頭できるスペース。ちょっとした仕掛けによって、家族と共有するリビング空間のなかにプライベートな居場所を確保できる。強靭な躯体構造が生み出す"無柱空間"を生かした、ヘーベルハウスならではの空間演出だ。

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1Fの奥に広がる19.6帖のダイニングキッチン。シンプルな意匠のアイランドキッチン、3口のIHクッキングヒーターを擁したL字カウンター、ビルトインタイプのオーブン、チェリー材を使ったシックな雰囲気の壁面収納など、「ウッディな家具を生かした空間」の印象が漂う。ゲストに手料理をふるまいたいというモチベーションも高まる。「おうちごはん」の機会が増えた昨今、キッチンの充実ぶりは重要なキーワードでもある。

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1Fリビングの窓側の天井を一部くり抜くように吹き抜け空間としている。これによって1Fと2Fの開口部から射し込む自然光が上下にたっぷり行きわたり、視界も縦に大きく広がる。日中は室内灯がなくても1Fのリビングは十分明るい。節電にもつながるパッシブな空間デザインなのだ。

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左:1Fの屋外テラス。窓を開けるとダウンフロアリビングとの連帯感をもたらす。プライベートを確保する塀を生かしてカウンターテーブルを設え、その前に止まり木のようなハイチェアを3脚セットしている。朝陽のなかでコーヒーを飲みたくなる空間だ。テラスに置いたキリンの像(Sonechika)
右:エントランスホールからすぐの所にさりげなく設置された手洗い場。ウイルス予防にも気を配った巧みなレイアウトだ。

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視線が抜けるスケルトン階段と、壁面を鏡貼りにすることで、室内空間を広く見せる演出が施されている。

2F ゲストを招き入れるキッチンカウンターのあるプライベートバー

2Fのリビングは、リアルサイズの15.0帖。プライベートのバーラウンジをテーマにキッチンカウンターをセットした空間で、壁一面の棚にはとっておきの洋酒や食器などのコレクションをディスプレイし、ヘイルメリー流アレンジを施した。この空間は天井高を上げるハイルーフユニットを採用しているので縦にも余裕を感じられる。ペンダントライトとスタンドライトによる夜の演出も楽しめそうだ。ローテーブルに置いたホースマンのスカルプチャーは米国の彫刻家マイケル・ガーマン作(Sonechika)

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2Fのキッチンカウンターをヘイルメリー流趣味空間にアレンジ。カウンターに置いた大樽、小樽、右サイドの照明スタンドはflosの銘品「ジル」(以上Sonechika)

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左:マホガニー製のラダーをキッチンカウンター内にセットした。バーテンダーの腰掛にもなる。(Sonechika)
右:キッチンから「そらのま」を望む風景もよい。ここでカクテルを作りながらゲストと会話を楽しむのだ。

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2Fへ上がる階段は、鏡を巧みに使ってより開放的に見せる演出を施している。シースルー階段なので奥の見通しもよいのだ。

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2Fキッチンの窓際にセットしたグラスやボトル類。週末バーテンダーにとって、こだわりたいコーナーだ。

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左:本格的なカクテルセット。左のシングルモルトはサントリー山崎蒸留所でしか購入できない一本。これをベースにアマレットを注いでステアすれば「ゴッドファーザー」ができる。奥に見えるブランデーベースだと「フレンチ・コネクション」になる。
右:ベートーヴェンやゲーテなど近代ヨーロッパの偉人をモチーフにしたマイセンの磁器飾り皿をキッチンカウンター内の棚に並べた。いずれも1970年代に旧東ドイツで作られた稀少品だ。(Sonechika)

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天を開く発想で、光と風を心地よく取りこむ半屋外空間「そらのま」。屋外であり屋内でもあるボーダーレスなこのスペースは、アイデア次第で使い方が無限に広がる。窓を全開放すればリビング(バーラウンジ)とひとつづきになり、仲間を呼んでホームパーティーも可能になる。「そらのま」の一面にはルーバースクリーンを採用。近隣からの目隠しをしながら光と風をほどよく通す役目を果たす。室内右手に置いた白いハイスツールはArperの「バーバー」(Sonechika)

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左:「そらのま」に置いた白いチェアはVITRAの「パントンチェア」、真鍮の犬のオブジェ
右:ヴィンテージのステンドグラス風ペンダントランプ(以上Sonechika)

ハウスの量塊感がルームの開放感を育み、ルームの開放感がライフの充実感を育む。

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2Fに設けた9.0帖のホームジム空間。重量感のあるフィットネス器具を置いたり、本格的なサンドバッグを天井から吊り下げたりしても問題ない。この空間は「そらのま」とも直結しているので、屋外を感じながらストイックな肉体作りに励むことができる。

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ホームジムの裏手には8.0帖のワークルームが設えてある。趣味、体力づくり、そしてリモートワークもきっちり行えるこのフロアは、充実した人生を送りたいわれわれにとっての理想的な空間でもある。

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2Fの寝室は10帖。6.7帖のウォークインクローゼットと接続する設計で、シングルベッドを2台置いてもこのゆったり感。大きな開口部に加え、1Fからの吹き抜けによってさらに開放的な窓際を演出している。カーテンを開けると光がたっぷり降り注ぎ、風が優しく通り抜ける。心地よい目覚めを約束してくれる空間だ。

HEBEL HAUS FREX2 YOKOHAMA MODEL

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今年1月、横浜展示場にオープンしたヘーベルハウスのFREX2F建てモデル。重鉄構造の堅牢な躯体構造を生かした最新の都市型住宅だ。外観は、モダンで無駄のないソリッドなデザイン。1Fの延床面積は132.41m2(40.05坪)。大きな開口部と吹き抜けによって光と風を招き入れる心地よい居住空間が広がっている。2段下がったダウンフロアリビングをはじめ、大きな空間をゆるやかに分けたり、つなげたりして、心地よい居場所を数か所作りあげているのも特長。2Fの延床面積は119.90m2(36.26坪)。男の趣味心を満たすキッチンカウンターやアウトドアリビングの「そらのま」、ホームジム、さらにはリモートワークできる書斎スペースまで見どころ満載。重鉄構造の圧倒的パフォーマンスによって生み出された自由自在な空間デザインを堪能できる。ぜひ一度、見学してみてください!

ヘーベルハウス横浜展示場FREX2モデル
住所:神奈川県横浜市西区西平沼町6-1 TVKハウジングプラザ横浜内(区画02)
tel. 045-313-6061(10:00-17:00 火・水定休)
※写真の設えと実物は一部異なります

取材協力:
Sonechika
メトロクス
GT CAMERA
クロサワ楽器日本総本店

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HailMaryこちらのコラムはHailMary2022年7月号に掲載されています。

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