リモートワークスペースを備えたコンパクトな"玉手箱"
広島市内の新興住宅地にある「アスタ住宅展示場」に建つ、ヘーベルハウスのFREXモデル。この1Fに作られたコンパクトサイズのガレージをヘイルメリー流にアレンジさせていただいた。ここではガレージ内部の様子を見せたいのであえてクルマやバイクは車庫入れしていないが、ご覧のようにガレージの奥にはガラス越しに篭り感抜群の空間があり、そこに小ぶりのワークデスクとエメコのチェアを持ち込んでリモートワーク空間を作った。ル・マン24時間耐久レースのヴィンテージポスターをはじめ、レーシーな印象を与えるギアやミニカーなどをガレージ内およびワークスペースにレイアウト。愛車や宝物を眺めながらデスクワークできる、贅沢なライドオン・ガレージの完成だ。
ガレージ内、左右両サイドの壁に装着されたパネルには、まずル・マン24時間耐久レースなど、ポルシェに関連するレースのポスター4点をセットした。左の2点は、欧州のラリーシーンで鮮烈なデビューを飾ったポルシェ911を映す1966年のポスターと、77年のル・マンを制したポルシェ936のポスター。右の2点は、ポルシェ956がデビューした82年ル・マンのポスターと、翌83年にポルシェ956でル・マンを制した名ドライバー、ジャッキー・イクスを写したポスター。その他、ポルシェ関連のステアリングホィール、スピードメーター、ゴーグルなどのギアをレイアウト。右ページ中央のエレキギターは、1961年にギブソンがエピフォン社を買収したのちに発売した「エピフォン・カジノ」。この一本は、65年製ジョン・レノンモデルと同じメイプルボディで、ガレージにレイアウトすると一際存在感を放った。
ガレージの棚とワークスペースの棚には、歴代のポルシェの名車をはじめとしたミニカーコレクションを並べてみた。こういった男の宝物をショウアップできる空間(往々にして家人からは「掃除しにくい」と嫌がられる)は意外に作りづらい。これも設計自由度の高いヘーベルハウスらしいアレンジの容易さ、と実感した。モデルハウスを訪ねたときはそんな空間を想像しつつ、ぜひ自分なりのアレンジを考えてみてください。
奥のマイクロスペースに持ち込んだのはヴィンテージのチークライティングデスク。ユニークなデザインで、デスク前面中央部に棚が備わっている。この棚に好きな本やミニカーをレイアウトすれば、ガレージ側からガラス越しに観賞できる。手前のチェアは、バウハウスのDNAをもつTHONETの「S35 ラウンジチェア」(オットマン付き)。軽量ゆえガレージ内外へ簡単に移動できる(いずれもSonechika)。
長い時間をかけて集めつづけてきたコレクションを大切に保管するだけでなく、たまにはじっくり鑑賞もしたい...。そういった空間が自宅のワークスペースにあるとベスト。今回は、ポルシェデザインのシェードやホイヤーのストップウォッチなどクルマ関連のコレクション以外に、モンブラン マイスターシュテュック149以下、太字系万年筆のコレクションをデスク周りに並べてみた(クルマ関連グッズ:ガレージ ポモナ/筆記用具:Sonechika)。
RIDE-ON YOUR LIFE! 今日もライドオンする人生を楽しもう。
シャッター付きのガレージを屋外から撮影した写真。ガレージ部はクルマ1台が入るコンパクトサイズだが、ベース基地としては十分な空間。テントを持ち込んで「アウトドアガレージ」にアレンジしても楽しそう。
二世帯住宅を想定して建てられたアスタ展示場のFREXモデル(3F建て)。吹抜けやダウンフロアリビングなど巧みな設計によって、開放感と抑揚のある住空間を創造している。1Fの右端に見えるのが今回アレンジさせていただいたガレージ。機会があればぜひ見学してください!
ヘーベルハウスアスタ展示場
住所:広島県広島市東区牛田新町2丁目2番10-18
tel.082-511-2664(10:00-17:00 火・水定休日)
※写真の設えと実物は一部異なります
取材協力:
Sonechika 1号店/2号店
ガレージ ポモナ