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自然を生かす家のつくり方 How to make Ecological Network In your place

HAUS

光、風、そしてグリーン。
この家は自然と暮らすための楽しみが詰まった玉手箱だ。

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 世田谷通り沿いにあるオークラランド住宅公園に建った最新のヘーベルハウス。その外観を撮影していると、バルコニーに並んだ植栽に誘われたのだろう、メジロが一羽飛んできて赤い実のなる枝にとまり、チーヨチーヨと春の訪れを告げていた。室内に入り、3Fのフォールディングウインドウを開け放つと、南風が植栽のグリーンたちを揺らし、アウトドアリビングにワンモックを設置したらそのまま天を仰ぎながら昼寝したくなった。
 この4F建てのFREXモデルには、旭化成ホームズが推進する「まちもり」のコンセプトが生かされている。「まちもり」とは、小さな森が街じゅうに点在することによって生物多様性の保全に貢献し、自然との共生を導こうとするエコロジカル・ネットワークを築く提案。そのコンセプトに基づいて緑の配置を意識し、建物と調和した植栽を生かしながらアウトドアリビングやルーフトップが彩られている。さらに自然との共生を助長するのは、オーク材を起用して完成したフローリングや建具などの意匠。今注目の「VILLA STYLE」のインテリアをじっくりチェックできるのだ。この春、ぜひ訪ねてみてほしい!

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開放感あふれるルーフトップ。家庭菜園やガーデニング、キャンプ、バーベキュー、天体観察など自宅にいながらアウトドアライフを楽しめる最高のスペースだ。

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オークラランド展示場の3Fに広がるLDKとアウトドアリビングの開放的な空間。吹き抜けを生かし、自然の恵みをたっぷり招き入れている。窓の向こうに見えるプランタも効果的だ。

ENTRANCE HALL

エントランスホールを心地よい応接空間に

この建物の印象を決定づける、圧巻のエントランスフロア。奥に伸びる小道のような土間は小石を敷き詰めた洗い出し仕様で、和風の趣を感じる。エントランスにスペースを割くという発想自体豊かで、ここをひとつのウエルカムゾーンと捉え、ゲスト・家族を含めて最も人が行き来する場所としての利点を上手に生かしている。最奥のコーナーには応接スペースを確保できるだけの十分な広さがあるので、モダンな家具類をアレンジしてみた。

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エントランスホールにアレンジしたメタルアルテの照明スタンド、カール・ハンセン&サンの名作チェア「CH24」。

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エントランス周辺の建具のデザインもナチュラルかつシンプル。ホールに立てかけたダルトンの姿見。

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カルロ・モリーノが1949年にデザインしたザノッタのコーヒーテーブル「アラベスコ」。

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アメリカを代表する自然写真家アンセル・アダムスのポスター。

3F LDK & OUTDOOR LIVING

吹き抜けとアウトドアリビングが心まで開放してくれる

3Fは子世帯が暮らす想定でデザインされた居住スペース。洗練されたダークトーンのインテリアが印象的。10帖のリビングルームは3方が壁なのでほどよくこもり感を味わえる。一方、リビングに接続する19.2帖のダイニングキッチンは壁の2面が全面開口部で、開放的なアウトドアリビングとつながる。さらにダイニングの頭上は8帖大の吹き抜けで、光がたっぷりと室内に降り注ぐ。このLDKで体感できる縦横の開放感と屋外への抜け感は格別だ。室内に光と風を取り込める絶好の方法があることを教えてくれる。吹き抜けとアウトドアリビングの組み合わせは、この上ない快適さをもたらしてくれるのだ。

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開放感を味わえる特等席、3Fのダイニングキッチン。6人掛けのダイニングテーブルを配置した頭上には吹き抜けが伸びる。4F部にも大きな採光窓を設けているため、屋外にいるような感覚で「自然との共生」を実感できる。

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ダイニングキッチンと同じフロアレベルでつながるアウトドアリビング。地域の自然環境との調和をはかるためたっぷりの植栽を配している。上階のバルコニーからアウトドアリビングを見下ろして撮影してみた。中央にセットしたのは一人掛けソファにハンモックの心地よい揺れをプラスして開発された「ワンモック」だ。(ワンモックスター)

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ベランダ腰壁の高さに合わせて植栽を誂え、プライバシーを守りながら緑を楽しめる設計に。セットした「ワンモック」は自立式で満点の座り心地。折りたたみ式のオットマンが付いているので、足を思い切り伸ばせる。数分で組み立てられ、移動も片付けも楽。鎌倉ロコマート&ガーデンよりお借りしたガーデニング用品でアウトドアリビングをアレンジした。

3F LDK

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篭り感のあるリビングと、開放感を味わえるダイニングおよびアウトドアリビングが共存している。

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食卓になるくらい広い天板を備えたアイランドキッチンも使い勝手がよさそう。

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吹き抜けを通じて上階のバルコニーにセットされた植物を3Fのダイニングエリアから望むことができる。

2F WORK SPACE

何時間でも篭れるリモートワーク空間

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たった2帖というなかれ、2Fにある極小の書斎には心をくすぐられる。自分だけの秘密の空間はこのサイズで十分とさえ思えるのだ。デスクやシェルフ、収納は作り付けだから狭くても無駄がない。ほどよい広さがむしろ集中力を高めてくれるにちがいない。しっかり採光を取れている点もチェックポイントだ。

3F LIVING & HOME GYM

趣味や利用目的に応じた空間づくりも自由自在

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吹き抜け空間とは対照的に篭り感のある3Fのリビング。3方を壁で囲むことで落ち着いて過ごせる心地よい空間に仕上がっている。ソファ正面の大きな白壁は、プロジェクターの映像を投影するのにも最適。

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3Fのキッチンの真裏に隠れ家的空間を発見。およそ5帖ほどのWIC付きユーティリティスペースだ。大きな採光窓から光がたっぷり入るので、朝陽を浴びながら目覚めのヨガやストレッチをする「ホームジム」に最適だ。

4F LDK

自然と調和したウッディな居住空間

4Fは親世帯が暮らす想定で設計されている。インテリアは木の温もりと美しさを活かした「VILLA STYLE」。フローリングを始め、要所にナチュラルな質感のオークを使い、安らぎを感じる空間を創り出している。間取りは24.4帖のLDK、趣味部屋に使える2.7帖の防音室、和のテイストを空間デザインに落とし込んだ9.3帖の寝室で構成。ダイニングキッチンの天井は、天井高を上げるハイルーフユニットを採用。縦空間の開放感も味わえる。周囲には3Fと同じくふんだんに植栽をレイアウトし、「自然との共生」を上手にはかっている。キッチンと直結するテラスに、アートと家具をアレンジしてみた。

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テラスに立てかけたイーゼル、ポスター、ドリアデの名作「トイチェア」(以上Sonechika)。

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格子のパーテーションを巧みに使い、寝室とリビングを緩やかに仕切っている。天然木の洗練された木質感がフロア全体に広がる。

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3Fから続く吹き抜けの壁を採光窓にしているため、ほどよく光が入り込む快適なリビング空間に仕上がっている。

VILLA STYLEが息づくインテリアデザイン

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大らかな色合いで、健やかな暮らしをイメージさせる銘木オークを贅沢に使ったインテリア。格子戸を使ったキッチン収納もインテリアとしてタイムレスな魅力を放っていた。

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ギター演奏や音楽鑑賞を気兼ねなく楽しめる防音室も設けている。床・壁・天井の防音性能を高め、出入口には防音ドアを採用。大人の趣味部屋としても活用できそうな空間だ。

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VILLA STYLE の寛ぎの象徴、挽板フローリング。深い安らぎと極上の踏み心地を生み出す。このオークのフローリング幅は180mmと幅広。長さは1818mm。このサイズが視覚的にものびやかさを演出し、広い空間をさらに広く見せている。

4F BEDROOM

エコロジカルな意識を芽生えさせてくれる家

畳み敷きの和モダンな寝室。LDKとのデザインバランスがよく、VILLA STYLEのインテリアの汎用性の高さが覗える。木貼りの天井、さらに目隠しのルーバーにはオーク材を用いることで、このフロア全体のデザインバランスを見事に保っている。床の間、さらに奥には1.7帖のウォークインクローゼットと小さな書斎スペースも付いている。良質な睡眠とあわせ、充実した時間を過ごせそうな空間で、エコロジカルな意識も芽生えさせてくれる。

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木の温もりを感じる寝室には、仏頭に加え、ブラス製の象のオブジェ(Sonechika)やジャズのレコードジャケットを飾ってみた。

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仏頭と洋書の組み合わせによって、「欧米人目線のオリエンタルイメージ」ができあがる。和モダンの部屋ではこういったアレンジも面白い。(Sonechika)

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格子パーテーションによってLDK空間との「つかず離れず」の絶妙な距離感が生まれている。

ヘーベルハウス オークラランド展示場 HEBEL HAUS FREX4 OKURALAND MODEL

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東京都内にあるオークラランド住宅公園に、2023年1月7日にオープンした4F建てのFREXモデル。二世帯住宅をベースにし、都市の敷地を最大限に活かせるよう、1Fには店舗スペースを確保した設計。2Fと3Fが子世帯の居住スペース、4Fが親世帯の居住スペースを想定。広いルーフトップも備えている。また周囲の自然環境と調和をはかる「まちもり」のコンセプトを採用しており、アウトドアリビングやルーフトップに緑豊かな植栽を配している点にも注目。今回メインに撮影した3Fと4Fの床面積はそれぞれ100.02m2と86.99m2。お互い緩やかにつながりながら、しっかりプライベートも確保できている。

ヘーベルハウス オークラランド展示場 HEBEL HAUS FREX4 OKURALAND MODEL
東京都世田谷区桜3-24-8
tel. 03-3428-0906 (10:00-17:00 火・水定休)
※写真の設えと実物は一部異なります

取材協力:
ワンモックスター
Sonechika
鎌倉ロコマート&ガーデン
メトロクス
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HailMaryこちらのコラムはHailMary2023年5月号に掲載されています。

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