建てて良かったと実感できる家。
それは住むほどにライフスタイルを磨くことができる家である。
つくばエクスプレスの守谷駅周辺のエリアは、新興住宅地として注目されている。弊誌では2年前に「これから住みたい街」のひとつとして住宅街を取材した。守谷駅近くには巨大なショッピングモールがあり、その向かいに新しく住宅展示場がオープンしていた。今回訪ねたのはその展示場内にあるヘーベルハウスの3F建てFREXモデルだ。
マッシブな外観に驚きながらエントランス付近まで来ると、左右両サイドにフォールディングウインドウを起用した土間とLDKがそれぞれレイアウトされていた。テラスや外構の作りも巧みで、建物全体が街の景観美に彩りを与えているといった印象だ。正面から見て左サイドの土間は秘密基地のような空間で、一方右サイドのLDKは開放感に溢れている。2Fへ上がると、リアルサイズのLDK+アウトドアリビング、小さな書斎+映画鑑賞できる主寝室など、「おうち時間」が楽しくなりそうな組み合わせの間取りを体験できる。さらに3Fにはダイナミックなファミリーリビングが広がっていて、客人を招いて料理をふるまったり、アウトドアリビングでギターのミニライブを開いたりする映像が浮かんできた。それぞれのフロアごとに様々な暮らしのシーンを想い描くことができる「ライフスタイル醸成型」レジデンス。ぜひ一度訪ねてみてください!
DOMA / 1F
ミニガレージのような趣味空間を演出してくれる土間
守谷展示場の1Fには、さまざまな用途に使える土間空間がある。エントランスからシューズを履いたまま入ることができるこの土間は、シューズクロークとして、またキャンプ道具や愛犬の散歩道具などアウトドアで使用するギア置き場として活用できる一方、ロードバイクのメンテナンスを行ったり、グリーンを育てたり、好きなお酒を飲んだり、ギターを練習したり...趣味を楽しむミニガレージとしてもフル活用したい。内と外をゆるやかにつなぐゾーンであり、晴れた日にはフォールディングウインドウを開け、光と風を招きながら心地よい時間を過ごせる。土間の表には日向ぼっこできるテラスもあって、なかなか使える場所なのだ。
エントランスに回らなくても土間から直接自転車やキャンプギアの出し入れができる。フォールディングウインドウを開けると街の風景との一体感が、またウインドウを閉じれば(下の写真のようにブラインドもある)秘密基地のような篭り感が得られる。
写真左奥に見えるのがエントランス。この土間は、家具類のアレンジによっては客人を招く応接間にもなり得る。
LDK / 1F
友人を招きたくなるダウンフロアリビングと吹き抜けのあるダイニング
1FのLDKは11.7帖のダウンフロアリビングと16.8帖のダイニングキッチンによる間取り。フロアを下げている分、リビング内は縦の広がりを感じながら同時に篭り感を得られる。ダイニングテーブルの頭上は吹き抜けになっていて、開口部からほどよい光が降り注ぐ。さらにリビングからダイニングにかけての2面にフォールディングウインドウを採用しているので、窓をフルオープンでき、室内とテラスと外構部が一体となって自然の恵みを招き入れる。オープンな雰囲気ゆえ、肩ひじ張らずにゲストを招きやすい(ゲストにとっても招かれやすい)空間でもある。
1FのLDKを囲うようにテラスが設けられている。ちょっと広くなった縁側のような空間とグリーンを上手に配した外構によって心地よさが一段と増す。
1Fの奥にレイアウトされたダイニングキッチン。お酒のコレクションが趣味のダッズが喜びそうな、シックなデザインのカウンターと棚が印象的だ。
ダイニングは、吹き抜けと開口部によって明るくタテに広がる空間演出が施されている。ダウンフロアリビングとつながっていながらも、独立した場所として感じられる。FREXの堅牢な躯体構造を活かし、「ルーム」ではなく「ゾーン」で居住空間を仕切るというヘーベルハウスならではの発想が生かされている。
LDK / 2F
仕事もはかどりそうなダイニングテーブルと篭り感抜群のアウトドアリビング
2Fのサブリビングはリアルサイズの9.6帖の広さ。レンガ壁の裏側には「リビングクローク」を備えていて、細々したものを見えない位置に収納できるという点でも参考になる。コンパクトなシンクを備えたテーブルは、リモートワークにも向いている。外の風に当たりながらコーヒーブレイクしたければ、隣接したアウトドアリビングへ直行できる。アウトドアリビングは屋根が架かった全天候型で、近隣からの視線を遮断するスカイウォールに囲われている。撮影時はちょうどお昼の時間帯だったが、スカイウォール上部の抜けた空間からほどよい光と風が入り込んでいた。
2Fのリビングと段差をなくしてつなげたアウトドアリビング。スカイウォールが目隠しとなってプライバシーを守ってくれているうえ、雨風もほとんど気にならない。かつ小ぶりサイズなので余計に篭りたくなる。秋の夜長の読書にも向いている空間だ。
BEDROOM & WORKROOM / 2F
映画鑑賞できる寝室とその奥の隠れ家的な書斎
2Fにある、ウォークスルークローゼットを備えた9.8帖の主寝室。天井のシーリングライトにはプロジェクターが組み込まれており、白壁をスクリーンに迫力ある映像を映し出す。照明を落とせばリラックスしながら映画を楽しめるシアタールームに早変わり。この寝室の奥には隠れ家のような2.8帖の書斎がレイアウトされている。寝室とは対照的に、壁と天井をダークグレーに統一。採光窓を設けているため閉塞感もなく、ほどよい暗さと絶妙な篭り感が心を落ち着かせてくれる。リモートワークだけでなく、楽曲づくりから小説執筆まで、あらたな趣味の領域が広がりそうな空間だ。
LDK / 3F
心も晴れるオープンワイドなファミリー空間
3Fには、ゆったり寛げる35帖のLDKが広がる。アイランドキッチン、6人掛けのダイニングテーブル、ゴロンと寝そべることのできるロングカウチを置いてもこの余裕。リビングの天井はハイルーフユニットを採用。天井高を上げてタテ空間に広がりをもたせると同時に美しい間接照明によって彩りを加えている。フロア全面に敷かれたヘリンボーンのフローリングもチェックポイントだ。テレビモニターをセットした白壁の向こうには子供部屋があり、リビングに居ながらにして子供たちの気配を感じることができる。さらにこのLDKを取り囲むようにプライベートなアウトドアリビングと開放的なベランダがレイアウトされている。強靭なFREXの躯体だからこそ叶うダイナミズムを体現できる空間だ。
キッチン側から見た3FのLDK。ダイニングとリビングを囲うように開口が取られていて、プライバシーが守られたアウトドアリビングと、窓外に開いたベランダのメリハリも効いている。
3Fのアウトドアリビングは半分だけ屋根を架けた設計。雨が気にならず、空にひらいた開放感も味わえる。FREXの強靭な躯体だからこそ、アウトドアリビングに架ける屋根の奥行も調整しやすいのだ。
FACADE
建てて良かったと実感できる家。それは、堅牢な躯体によって自由を確保してくれる家である。
重鉄・システムラーメン構造による堅牢なFREXの躯体構造が生み出した様式美。街の景観アップにも貢献するダイナミックかつモダンなファサードだ。ヘーベルウォールの目地には横長タイプの「PJ」目地を採用、塗装色はグレーで仕上げている。撮影日は晴天。開口部のガラスが大スクリーンのように秋空を映し出していた。
傷や汚れに強いセラミック天板を採用したアイランドキッチン&カウンター。料理趣味の男性にも似合うソリッドなデザインだ。
動線を上手に活用し、キッチン奥にはちょっとした家事ができる小部屋がある。
3Fへ上がる階段の吹き抜けに面して取り付けられたブラックフレームの室内窓。最上部が突き出し窓になっている。
ヘーベルハウス 守谷展示場
HEBEL HAUS FREX3 MORIYA MODEL
ヘーベルハウス 守谷展示場
HEBEL HAUS FREX3 MORIYA MODEL
茨城県守谷市本町241-1
tel. 0297-21-5227(10:00-17:00 火・水定休)
※写真の設えと実物は一部異なります
取材協力:
Sonechika
BasShu
GT CAMERA
ディスクユニオン下北沢店
※屋上で火気使用する際は、屋上防水シートへの飛び火対策のため耐炎性のある焚火シートなどを敷いてご利用ください。