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THE PERFECT RESIDENCE

HAUS

住みたいのは、THE PERFECT RESIDENCE

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いまわれわれが住みたい究極の家とは、家族やゲストとの時間をゆったり過ごせるリビング空間と、自分の時間をじっくり過ごせる籠り空間をあわせもつ家。前者のリビング空間には、開放的なホームシアターや趣味のギター演奏を披露できるような場所、さらに、ゆったり食事でき、ときに在宅ワークに利用できる広々としたダイニングテーブルもほしい。後者の籠り空間とは、読書に集中できるデッキ付きの寝室や、週末の昼間に長く居たいバスルーム、禅の精神を磨けるオリエンタルな和室、などだ。そんなわがままな欲求を満たす空間デザインは、ヘーベルハウスに一日の長がある。
今回訪ねた駒沢のFREXモデルは、まさに完璧なレジデンスだった───。

エントランスからひと続きに広がる大空間LDK

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1Fリビングから2Fへの吹き抜けは見どころのひとつ。スケルトン階段の他に、間仕切りにガラスや鏡を巧みに使うことで、視覚的にも贅沢な空間に仕上げている。

 無柱空間を可能にする重鉄の邸宅、ヘーベルハウスのFREXモデル。今回編集部が訪ねたのは、駒沢の住宅展示場(ステージ2)に建つ「FREX2」モデル。その1Fには、ダイニングキッチンまでひと続きの35帖超の大空間が広がる。リビング上部は吹き抜けになっていて、6m近い天井高を確保。明るい陽光が天空からたっぷりと降り注ぐ。横への視線ばかりか、上への視線も突き抜けた設計が、空間ぜんたいに大きなゆとりをもたらしている。床材は高級感溢れる天然石のタイル。想像以上に足馴染みが良い。このLDKは、多人数のゲストを招くパーティルームとして活用できるようデザインされている。ウェルシーなキッチンや、立食に向いたテーブルなどもその一環。一方でリビングのソファ側は壁で囲い天井部も2.4mの標準高に抑えるなど空間に明暗のリズムを付けている。ソファにゲストを招き、ギター演奏する主人を想像しながらヘイルメリー流にアレンジを施した。空間もメリハリをつけながら、さまざまな居場所をつくり出せるのは、ヘーベルハウスならではだ。

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広いエントランスの脇に設置された小さな洗面スペース。1FのLDKをパーティスペースに活用できるよう想定して設けられた設備。帰宅後に必ず手洗いをするべき今のご時世にもぴったりだ。

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吹き抜けに渡された1Fと2Fをつなぐスケルトン階段。両フロアはこの大きな吹き抜けのおかげで一体感を確保している。さらに壁の代わりにガラスによって仕切られてるので、左廊下側の棚まで確認できる。

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1969年のツール・ド・フランスで優勝したポルシェ911Rのヴィンテージポスター。そのグラフィックに合わせ、赤と青の色合いが鮮やかなヴィンテージのコーンチェアとアルテミデのトロイメオメガ(照明スタンド)をアレンジした。

HAVE A GOOD BRUNCH WITH"BLOWING IN THE WIND".

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1FのLDKは、白を基調にした清廉の内装や天然石のフロアが別荘のような雰囲気を演出する。洗練されたイタリア製のキッチン、立食に適した高めのデスクなど、多人数のゲストを招いてパーティを開く用途も想定。大きなダイニングテーブルも余裕でレイアウトできる。飾りすぎず、こだわりの家具やインテリアを置きたくなる空間だ。

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NATURAL LIGHT COMES IN THROUGH THE WINDOW.

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天井高によって開放感を増した特別仕様のウッディモダンフロア

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特別仕様の木貼り天井、床から天井を覆い尽くす作りつけの壁面シェルフ、そして手貼りしたヘリンボーンパターンのフローリング。ウッドを多用することであたたかみに溢れ、落ち着きのある雰囲気にまとまっている。

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 2Fリビングの壁一面に連なる4枚のピクチャーウィンドゥ。その開口部から射し込む自然光が吹き抜けを通して階下にも広がり、室内の明るさを際立たせる。2Fリビングの特徴は、一部に木貼りの天井を採用している点だ。床から天井までの一面を覆う、作りつけの木製シェルフとの調和によってぬくもりを感じさせる。床はヘリンボーンパターンのフローリング。60度の角度で丁寧に手貼りされたものだ。こうしたウッドを多用したインテリアにより、温かみのある雰囲気を醸し出す。落ち着けるファミリーリビング空間だ。2Fのリビングとダイニングキッチンは、合わせて36帖の広さ。天井はハイルーフ仕様で、通常よりも高い2.7mを実現している。室内の灯りをつけると、巧みな間接照明によってその天井が美しく映し出される。

LET'S TURN ON THE ROOM LIGHT.ITS' A DINNER TIME!

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2Fリビングの天井はハイルーフ仕様。通常よりも高い2.7mの天井高へグレードアップ。数字以上の広さが感じられる秘密だ。梁が空間のアクセントになっている。

MASTER BEDROOM COULD BE ANOTHER "MAN CAVE".

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 1Fの奥に設けられた11.3帖の主寝室。LDKの開放感とは対照的な籠り感に浸れる静かなスペース。ベッドに寝転がった時に見える木貼り天井のぬくもりが安らぎを与えてくれる。部屋の奥にはスポーレットチェアを持ち込んで読書空間を演出。窓外には坪庭サイズのデッキが備わっている。夜は涼風に当たりながら美味しいお酒を1杯、なんてのもいい。

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ENJOY A LONG AND RELUXING BATH IN EVERY WEEKEND.

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ステイホームの時間を豊かにし、心身にパワーを漲らせてくれるバスルーム。バスタブをあえてセンターに配置し、その両サイドの壁面にシャワーノズルを設置した贅沢設計。天井に設けたトップライトから光が射し込むので、ちょっとした露天風呂気分も味わえる。夜は星空を眺めながら、ときには月光が射し込み、雰囲気を盛り上げてくれそうだ。

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狭くて籠れる和室と開放的な屋上が共存する

THE MORE CLOSED,THE MORE CALM.IT'S A JAPANESE MAGIC.

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AND YOU ALSO ENJOY THE OPEN-AIR GARDEN!

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 この邸宅は外観を見るかぎり、2F建てなのだが、実は屋上階に秘密の小部屋がある。2Fから続く階段を昇ると、隠れ家のような部屋にたどり着く。そこは北側斜線制限の勾配屋根を巧みに利用し、三角型の低めの天井が籠り感を演出するわずか6帖ほどの和空間。天井には特別に竹材を使用し、趣深い小体な茶室を彷彿とさせる意匠が目を惹く。ほの暗く、静謐な空気感が漂う。広さといい、雰囲気といい1Fのモダンなリビングとのギャップも面白い。この和室は、海外から来たゲストを招くTea Roomという想定でデザインしたそう。その空間にシャガールのポスターや伊部京子デザインのフロアランプを持ち込み、和モダンなメディテーション空間としてアレンジしてみた。疲れた心を癒す最高の秘密基地として機能してくれそうだ。この和室からそのまま、ルーフトップガーデンへ出られる。そのガーデンにはトリニダードチェアを持ち込み、天空の読書スペースを演出した。広狭と明暗のスペース分けをうまく共存させた設計に、思わず流石と唸ってしまう。こうした空間が自宅にあるだけで、暮らしに彩りが加わるだろう。

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豊かな暮らしを実現するハイスタイルな重鉄の家

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 2021年1月に竣工した、駒沢ステージ2の住宅展示場に建つFREXモデル。東京都内のモデルハウスでは初めて建てられた「FREX2」だ。1F床面積149.32㎡(45.16坪)、2F床面積135.18㎡(40.89坪)、屋上床面積44.11㎡(13.34坪)。建築面積は151.93㎡(45.95坪)。広々としたこの邸宅に暮らす家族構成イメージは、親夫婦とその子供夫婦の二世帯。子供夫婦は海外赴任をしていて、たまに帰国すると海外からのゲストを招いて1Fリビングをパーティルームに活用するという設定。2Fは仕事を引退した親夫婦が暮らす住居を想定している。いずれの空間もほとんど壁で間仕切りをせず、一体感を保ちながら、しかし随所に天井高を変えることで空間に感覚的な仕切りを設け、リズム感を出している。外壁に使用するヘーベルは、その原点であるトバモライト石をモチーフにした「トバモリーホワイト」をテクスチャーにした、きめの細かい「マイクロストライプ」パターンを採用。豊かな暮らしを容易に想像できる美しいファサードだ。空間づくりのヒントがたくさん見つかるので、ぜひ一度訪ねてみてください!

ヘーベルハウス駒沢公園ステージ2展示場
住所:東京都世田谷区深沢4-6 総合住宅展示場 駒沢公園ハウジングギャラリー ステージ2
tel.03-3705-3571(10:00-17:00 火・水定休日)
※写真の設えと実物は一部異なります

取材協力:
Sonechika
メトロクス
ACTUS

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HailMaryこちらのコラムはHailMary6月号に掲載されています。

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