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ミドルエイジが欲しい家 WE LOVE VILLA STYLE

HAUS

ミドルエイジになってわかるようになったこと。
たとえば、家のこと。

 50歳を過ぎると、「この年になって初めてわかった」というようなことが間々ある。衣食住の「衣」で考えてみると、たとえば藍染めの効能。若い頃は色合いがいいなぁというだけで選んでいた藍染めのシャツやジーンズも、長く着用していくと、色落ちやアタリの変化を楽しめることや、虫食いなどによる劣化がきわめて少ないこと、消臭効果や保温効果が高いこともわかってくる。「住」の領域でいえば、こんなことである。「イームズのシェルチェアを長く愛用していると、デザインの良さ以上に壊れにくい作りがロングセラーを支えていることがよくわかった」、「漆喰塗りの壁は見た目に美しいだけでなく、経年劣化が少ないことが実感できた」、「何回か引越しをしてはじめて回遊動線の良さがわかった」等々。ようは若い頃に見えなかった「中身」が、年を重ねるとだんだん見えてくるのだ。

 だから、「50歳からの家づくり」ほど楽しいことはない。言い換えれば、それは「本物とは何か」を見つける旅であり、建物の躯体、内装、外構、家具選びまで、いかに終の棲家にふさわしいものを選び、家族と自らの人生を醸成するか。その最良の選択肢として弊誌はヘーベルハウスをリコメンドするわけだが、今回あらたにミドルエイジの方々にお勧めのモデルを見つけた。千葉・青葉の森 住宅展示場に建つ重鉄2F 建て住宅、RATIUS[RD]の最新モデル。VILLA STYLE のインテリアを生かした絶好のレジデンスである。

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ENTRANCE

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重鉄制震・デュアルテックラーメン構造によって建つ2F建て邸宅RATIUS[RD]。強靭な躯体に支えられた建物の内部に入ると、エントランスから木の温もりを感じる空間が広がる。格子パネルのパーテーション、幅の異なる板材を組み合わせた木貼り壁材、出入口建具も木の表情を生かしたデザインに。また左手の壁と天井は漆喰塗りで仕上げている。正面奥のロングFIX 窓がやわらかい光を室内に招き入れ、ホール全体の心地良さを高めている点も要チェック。

1F LDK

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強さに裏づけられた温もり。
それが最上の居心地をもたらしてくれることがわかった。

空間全体をウッディに仕上げ、別荘で過ごすようなひとときをもたらしてくれるインテリアスタイル「VILLA STYLE」を採用。天井全体を高くした1FのLDKは31帖の広さ。縦横へ大らかに広がり、天井の高さと連動した大開口部から差し込む自然光に包まれる。テラス空間とのシームレスなつながりもさらなる開放感をもたらしている。また、これだけ広々とした室内のどこにいても快適な温度のなかで過ごせるのは、ヘーベルハウス独自の「ロングライフ全館空調システム」を採用しているためだ。

1F LIVING

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1Fの天井高は2.56m。天井全体を木貼り仕上げとした柔らかな空間。天井の高さに連動したハイサッシとコーナービューウィンドウを通して、リビングに自然光が入ってくる。ソファを窓側に向けると、屋外に植えたグリーンや通りの借景を眺めながら過ごすひとときを演出できる。目線が外に向くレイアウトも作りやすい空間なのだ。

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1F TERRACE

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LDKと隣接した光あふれるとっておきのテラス。家族が自然と集まってくる第二のリビング空間でもある。床面を出入口からわずかに下げることで、篭り感のある憩いスペースを築いている。また、壁によって周囲からの視線が遮られるので心おきなく寛ぐことができる。

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広葉樹の旋盤加工を施した人工竹フレームの折りたたみアームチェア。背もたれには堅牢な布張りの細工が施され、身体をしっかり包み込んでくれる。(Sonechika)

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2Fから見たテラス空間。ベンチで囲われているのでちょっとしたパーティも開くことができる。

1F DINING

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屋外の光がやさしく入り込むダイニング空間。木貼り天井と床タイル、さらに天然木の温もりを生かしたシェルフとオブジェによってリゾートホテルのスウィートルームにいるような錯覚をおぼえる。ダイニングテーブルの奥(写真左手)には4.5帖の書斎スペースがレイアウトされている。

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1Fはフロア全体に大判の床タイルを敷いている。柔らかな色合いで、室内のグレードを高めており、テラスとも違和感なくつながる。

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ダイニングキッチンの奥にある書斎スペース。磨りガラスの引き戸によって仕切られる。応接間として、またリモートワーク空間としても活躍してくれそうな空間だ。

1F KITCHEN

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リビングやダイニングと趣きを合わせ、天然のオーク材を生かしたVILLA STYLEのキッチン空間。飽きのこないシンプルなデザインが映えるヘーベルハウスオリジナルのキッチン。また、間接照明によって天然木の風合いの良さが浮き出る食器棚も見どころ。収納力と美しい意匠を兼ね備えた大人の厨房空間だ。

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キッチン奥には十分な広さをもつパントリーを配置。パントリーを抜けるとエントランスホールへも回遊できる。(1Fは回遊動線が引かれている)

1F BATHROOM

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こちらもリゾートホテルのパウダールームのような趣を味わえるバスルーム空間。ウォッシュルーム、更衣所、浴室の順にゆとりある配置。漆喰塗りによる壁面も美しいが、入口付近のオーク材を使った壁にもVILLA STYLEの美しさを感じる。

2F STAIR HALL

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ちょっとしたひと工夫で居場所を確保できる。
そんな楽しみもわかった。

2Fへの階段を上がると、ちょっとしたホールのような空間が現れる。撮影時、この空間にオープンロッジアから自然光が差し込んでいたので、ポスターと椅子とミニテーブルを運び入れて小さなコーヒーブレイク空間を作ってみた。ここに座ると、屋上へ伸びる階段の吹き抜けを正面に望むため、「余白」を感じながら気分転換できる。幅広のオーク材を使用したフローリングも心地良い。

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広々とした階段ホール。この写真は何もアレンジしていない状態。

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屋上階へ伸びる階段の上は吹き抜けになっているため、階段ホールに座ると抜け感のある「余白」を感じられるのだ。間接照明も巧みに使用されている。

2F LAUNDRY ROOM

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階段脇を進むと、1Fに使用しているものとは別柄のタイル床を敷いた3帖のランドリールームが現れる。漆喰塗りの壁や天井、棚の間接照明、壁面のタイル使いなど、この一角にもリゾートホテルライクな雰囲気が感じられる。

2F SUB LIVING

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2Fのサブリビングは10.1帖の広さ。3.0mの高天井で面積以上のゆとりを実現し、間接照明を効果的に使用することで部屋全体に落ち着いた雰囲気をもたらしている。片引戸を全開すると中廊下までを一部屋として使うことができ、採光や風通しもよく、リゾートスタイルの暮らしを研鑽して作り上げた空間だと納得できる。この部屋と中廊下を絨毯敷きにし、1Fのリビング空間とは趣を変えている点も見逃せない。

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ルーバーデザインを採用した片引戸。ルーバー部を開けておくと、戸を閉めても風が抜けていくのだ。

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サブリビングにアレンジしたビンテージの地球儀ライト。(Sonechika)

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2F OUTDOOR LIVING

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グリーンを育て、自らも光合成するのに絶好のロッジア。ヘーベルウォールのおかげで近隣の視線をシャットアウトできるが、天は抜けているので窮屈感がない。「ワンモック」を持ち込んでリラックスするのにちょうどよい空間だ。

2F PARTNER'S ROOM

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奥さんや愛娘がプライベートを過ごす部屋を想定して作られた居室。コーナーウィンドウを生かしたヌック空間、逆に光が入ってこないベッドコーナーとワンルーム内に明と暗の居場所を作っている。階段ホールからつづくオーク材のフローリングが木の温もりを助長している。

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この部屋はもうひとつの洋室とつながっている。アメリカの探偵ドラマで見た隠し扉のように、建付けのシェルフが引き戸を兼ねるという遊び心のある造作。

2F BEDROOM

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ベッドに敷いたストライプのデュベカバー 、ハンドメイドで繋ぎ合わせたパッチワークのキルトカバー(キャメル)。(いずれもBasShu)

主寝室は10.4帖のサイズ。ウォールナット材を使用したヘリンボーンのフローリングと木貼り天井、グレイの塗り壁によって他の空間と一線を画している。室内のパーテーションの向こうにはミニ書斎を備え、プライベートを確保できるベランダも付設する。高さのあるヘーベル版がリフレクターの役割も果たし、部屋には柔らかい光が差し込んでくる。

WALK IN CLOSET

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夫は主寝室を、妻はヌック付きの洋室をそれぞれ「マイルーム」として使用するという想定ゆえ、2Fのサブリビングの横に夫婦が共有できるウォークインクローゼットを備えている。

2F READING SPACE IN BEDROOM

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秘密基地のような居場所が
若さをキープさせてくれることもよくわかった。

主寝室の奥に設えたミニ書斎。リモートワークだけでなく、ギターの練習からファッションの研究まで、気兼ねなく自身のライフスタイルを磨くことができる。間接照明の使い方が絶妙で、篭り感を盛り上げているが、一方で開口部が十分とれているので切迫感はなく、昼間は自然光だけで読書できる明るさ。集中力を高めるには絶好の居場所だ。ぜひ一度このモデルハウスを訪ね、この書斎で自身の秘密基地を想像してみてほしい。

ヘーベルハウス 千葉青葉の森展示場

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RATIUS [RD] CHIBA AOBANOMORI MODEL
ヘーベルハウス 千葉青葉の森展示場

千葉県千葉市中央区青葉町1249-1
tel. 043-262-1400(10:00-17:00 火・水定休)
※写真の設えと実物は一部異なります

取材協力:
Sonechika
BasShu
ディスクユニオン下北沢店

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HailMaryこちらのコラムはHailMary2024年11月号に掲載されています。

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