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和をもって心安らぐ家 RATIUS[GR]
-重鉄・大屋根のレジデンスを横浜に訪ねて- [後編]

HAUS

重鉄・大屋根を生かしたレジデンスの2F空間へ

重鉄制震・デュアルテックラーメン構造によって建つヘーベルハウスのRATIUS[GR]。今月は、横浜に完成したそのモデルハウスを訪ねる「後編」として、2Fの居住空間をご紹介しよう。このフロアの最大の見どころは、大屋根のあるレジデンスならではの勾配天井「LOFTY ROOF(以下ロフティルーフ)」が生み出す、縦へのさらなる伸びやかさである。ロフティルーフは、その名の通り、ロフト空間をもたらす高さを有するため、暮らし方のオプションが広がる。他の空間は家族に譲ってでも、このロフト空間だけは独り占めしたくなる。書斎には収まりきれなくなったレコードジャケットを収納できたり、ワイフに内緒で買ったカメラや時計を保管できたり、大切な「相棒」たちを収めるのに絶好のスペースなのだ。また、1F同様Villa Style(以下ヴィラスタイル)のインテリアを採用していて、サブリビング、ロフト、主寝室、子供部屋に至るまで、おだやかで心安らぐ別荘のような空間が広がっている。

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ヘーベルハウスのRATIUS[GR]横浜モデル。前号ではその1F空間をご紹介した。広々としたLDKはヴィラスタイルのインテリアで統一され、全面開口窓を開け放てば内と外がシームレスにつながり、大屋根の深い軒に包まれた木陰のテラスでも心安らぐ時間を過ごせる。そんな贅沢な居住空間だった。そして2Fへの階段を上がっていくとさらなる発見が...!

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格子状のウッドルーバーによる間仕切りが自然光や灯りをほどよく通す。階段を歩いている時も快適な気持ちになれるレジデンスだ。

2nd Floor

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2Fはサブリビング、主寝室、子供部屋いずれもRATIUS[GR]ならではの勾配天井を利用した空間デザインによって、縦への開放感に包まれながら暮らすことができる。また、開口部が壁のほぼ全面にあるため横方向の視線の抜け感も素晴らしく、のびのびとした気分に導いてくれる。1Fリビング(前号に詳しい説明あり)のゆったりと過ごせる空間設計に対し、2Fのリビングは頭上に隠れ家のようなロフトを備えた遊び心を誘う空間を創出。屋根裏ロフトは収納スペースとして十分な広さを持ち、家の中にツリーハウスがあるような感覚を味わうこともできる。少年時代の冒険心を呼び覚ますようなワクワク感を与えてくれると同時に、天然木を贅沢に採用したヴィラスタイルの高級感と温もりのある漆喰壁のコンビネーションによって、審美眼に優れた大人を満足させるクオリティの高い、豊かな空間に仕上がっている。

2F SUB LIVING

2Fのサブリビングはリアルサイズの13.7帖。それよりも広く感じるのは勾配屋根のデザインを活かした吹き抜けと、ベランダやアウトドアリビングへつながる開口部のおかげだ。木貼り天井はヴィラスタイルならでは。天然木に包まれる温もりを味わいながらゆったり過ごせるリビング空間だ。

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フロアに敷いたラグはBasShuオリジナルの「Rabat」。毛足が短く、ふわふわとした触り心地が特長。(BasShu)

2F LADDER & LOFTY ROOF

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ロフト空間へ向かう梯子。まるでツリーハウスの梯子を登るようなワクワク感を演出している。

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梯子を登る途中で写した一枚。板材の幅をランダムに変え、ゆらぎ感を演出した木貼の勾配天井が美しい。

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幅広の挽板フローリング。ぬくもり溢れるナチュラルな空間を生み出している。

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2Fサブリビング奥に広がるベランダ。大屋根の軒下を利用してグリーンを育てるのに適したエリアだ。

2F SUB LIVING

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ロフト空間は完全に閉鎖しているのではなく、2Fを見下ろせる設計。サブリビングから見るとロフトののぞき窓の存在がよくわかる。全館空調システムを通じ、のぞき窓が新鮮な空気を取り込み、ほどよい採光も招くため、ロフトで収納作業を行っていても快適なのだ。

LOFT SPACE

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サブリビングから伸びた梯子を登ると、11.3帖のロフト空間が広がっていた。若い頃から収集してきたレコード盤や、書斎では収まり切れなくなった雑誌のバックナンバーなど、大切なモノたちを保管しておくには最適の空間であり、ヘイルメリーマガジン的にはここを「秘密基地」として活用したい。

2F KID'S ROOM

4.5帖の子供部屋はドアのないオープンスペース。ここもロフティルーフを活かしているため、通常より天井高があって開放感たっぷり。子どもの成長に伴ってドアを取り付けたり、子どもが巣立った後はリノベーションによって壁をなくして間取りを変えることもできる。自由自在の可変性もヘーベルハウスの強みなのだ。

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フロアに敷いたラグはBasShuオリジナルの「Tulu」。(BasShu)

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ロフト空間を開けておくことによって2F全体の縦への伸びやかさが感じられる。この写真は奥のロフト空間から子供部屋を見下ろした一枚。家族の気配を感じながらロフトで過ごすことができる。

2F OUTDOOR LIVING TO BATHROOM

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2Fのサブリビングやバスルームからアクセスできるアウトドアリビング。屋根の架かるゾーンはウッドデッキの床を上げ、室内からの移動をスムーズに。さらにスカイウォールをアウトドアリビングの半分にだけ使い、目隠しの部分と、外の景色が抜ける部分とを上手にミックス。篭り感と開放感の絶妙なバランスを生み出している。

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2Fのバスルームの横には窓を全開放できるミニベランダが備わっている。

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周囲からの視線を遮るスカイウォールがプライバシーを守ってくれるので、風呂あがりに涼みながら、冷たい飲み物を愉しむこともできる。このベランダはアウトドアリビングにも直結している。バスローブを羽織ったままそちらに移動して寛ぐのもいいだろう。

2F BEDROOM

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10.3帖の主寝室。この天井も勾配屋根を活用したデザインが冴えている。ベッドに寝転んで天井を見上げた時に、贅沢な縦への広がりを実感できる。要所に天然木を使い、清潔感あふれる漆喰壁との組み合わせが美しい。寝室のコーナーには小さなデスクやディスプレイラックなどを置けるスペースがある。その頭上は堅牢な梁をあえて露わにしていて、この意匠が空間のよいアクセントになっている。

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人生を大らかに包んでくれる
そんな大屋根の下で暮らしたい。

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ヘーベルハウス RATIUS[GR]横浜展示場

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HEBEL HAUS RATIUS[GR]YOKOHAMA MODEL
ヘーベルハウス RATIUS[GR]横浜展示場

神奈川県横浜市西区西平沼町6-1 tvkハウジングプラザ横浜内(区画37)
tel. 045-324-4310(10:00-17:00 火・水定休)
※写真の設えと実物は一部異なります

取材協力:
Sonechika
BasShu
GT CAMERA
ディスクユニオン下北沢店

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HailMaryこちらのコラムはHailMary2024年6月号に掲載されています。

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