ヘビーデューティーで武装するアウトドアマンのガレージ
大阪取材2日目。小春日和の朝に訪ねたのは、都心の真中に位置する難波住宅展示場のヘーベルハウス。"石白"というカラーの白壁の「母屋」サイドと、"玄武"(外壁)と"銀鼠"(ガレージ内壁)のグレー系カラーを持つ「離れ」サイドの2タイプの住居が連なった大型のFREXモデルで、我々がアレンジしたのは、後者の「離れ」サイド。約20坪の敷地にレイアウトされたリアルサイズの住居空間だ。その1Fにご覧のビルトインガレージがある。間口は3.6メートル。愛車一台駐車することを前提に、この空間をアウトドアガレージとして演出してみた。正面向かって右のウッドパネルにはキャンプを中心にしたマウンテンギアを、左サイドにはカヤックを中心としたウォーターギアを並べ、ヘビーデューティーな空間を作り上げたのだ。
ガレージ内部に設置されたストッパー付きのウッドラックに、キャンプ場でもガレージ内でもすぐに使用できるギア類を並べた。中でもキャンプ好きの男にとって楽しみの一つが「バースイヤーランタン」を集め、夜な夜な火を灯して楽しむこと。今回は関西屈指のヴィンテージアウトドア用品店「イレクターズ」に協力をお願いし、希少なコールマンランタンを何点かお借りした。下の赤い2品はいずれもシングルマントル・ランタンの名品200A(左の1点はさらに希少なブラックバンド)。筆者はこの型の1963年製バースイヤーランタンを所有しているのが唯一の自慢。
こちらのウッドラックには、リュックサックの下にヴィンテージの希少なランタン3点を並べた。青ボディの220系ランタンはシアーズ・ローバックの別注アイテム。中央のマスタードカラーはコレクター垂涎の「ゴールドボンド」。1970年代初頭にゴールドボンド・アンド・スタンプ社がトレードスタンプを集めた顧客限定の景品としてコールマンに依頼したモデル。右の200Aはシルバーメッキのタンクが美しい(以上イレクターズ)。
ヘビーデューティーワークの象徴であるヘビーウェイトのフランネルシャツとトラッカーキャップ(イレクターズ)、オーバーオールにファーマーブーツ(編集スタッフ私物)。このワードローブをガレージに並べておくと、自然にDIYを始めたくなるはず。例えば、ガレージに設置されたこれらウッドパネルやウッドラックだって、DIYで手軽に作れそう。だからいろんな道具が収まるツールボックスも用意しておきたい。
バッファローチェックのヴィンテージジャケットと同柄のL.L.ビーンのハット(イレクターズ)、ジャケットに合わせたJOEMcCOYのハンティングベスト(リアルマッコイズ大阪店)、ウエアハウスのヘビーネル(編集スタッフ私物)で構成したウェア類の下に、コールマンのツーバーナーとストーブ、そして定番の真っ赤なクーラーボックスをレイアウト(いずれもイレクターズ)。このガレージで最もキャンピングの匂いを与えるコーナーだ。
ガレージの外へカヤックを運び、ヘーベルウォールに立てかけて水洗いする。そこで気づいたが、水に濡れたり、光が当たる角度によって、ヘーベルウォールは別の表情を見せてくれる。直接壁に水をかけてみると、太陽光があたった箇所がキラキラ輝きはじめた。この壁は、週末の朝のふとした気持ちいい瞬間を演出してくれる、と感じた。
アウトドアマンには帰るべき場所が必要だ。
ヘーベルハウスのFREXモデルは、20坪ほどの敷地に建てる都市型住宅としても、その機能を最大限に発揮してくれる。今回訪ねた難波展示場にも、このガレージだけでなく、様々な「帰るべき場所」が備わっていた。ぜひ見学してみてください!
ヘーベルハウス難波展示場FREX(3階モデル)
住所:大阪市浪速区敷津東1-1-1
tel.06-6634-2793(10:00-17:00 火・水定休日)
※写真の設えと実物は一部異なります
取材協力:
イレクターズ 大阪市北区豊崎1-4-5-103
リアルマッコイズ大阪店 大阪市西区南堀江1-15-17