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空間美を映す家に住みたい。Beauty of Space

HAUS

重鉄の強靭な躯体を生かした空間美に心奪われるレジデンス

 ここ1~2年、リモートワークの日常化が進んだこともあり、都心から少し離れた郊外に一軒家を建てたいと希望する人たちが増えている。「比較的土地代をセーブできるドーナツ圏に広めの家を建て、家族とゆったり暮らしたい」、「都心のマンションから郊外に居を移し、両親を招いて暮らせる大型の2F建て住宅がほしい」、「老朽化した実家を立て直し、そこへ家族と戻って暮らしたい」。そんなあらたな暮らしを計画している人たちにおすすめしたいのが、重鉄制震・デュアルテックラーメン構造によって完成する都市型2F建て住宅、ヘーベルハウスのRATIUS[GR]である。

 今回われわれが訪ねたのは、愛知県一宮の住宅展示場に完成したRATIUS[GR]。建物の最大の特長である大屋根の緩やかな勾配が深い軒をつくり、軒下には日陰で心地よく過ごせるテラス空間を創出している。室内のインテリアは、ウォールナットの天然材を生かした「Villa Style(以下ヴィラスタイル)」で統一。1Fはリビングとダイニングとテラスがつながった横へ伸びる空間が、さらに2Fは勾配天井を活かした縦に広がる空間が、住まいに「余白の美」のようなものをもたらしている。和室、キッチン、寝室、書斎。それぞれが「個室」として機能していると同時に、考え抜かれた動線によって、それぞれの扉を開けば(もしくはガラス戸を通じて)どこからでも家族の気配を感じとることができる、そんな巧みな空間設計も見どころだ。重鉄の強靭な躯体構造を生かした自由自在の間取りを、貴殿もぜひ体験してみてください。

ENTRANCE HALL

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開放的なエントランスホール。土間のように広くとったストーンタイルのフロア、正面に見えるウォールナットを生かしたウッディな壁、同じく天然木で揃えた建具、さらに漆喰の壁と天井が絶妙に調和し、上質な空間を生み出している。ゲストに寛いでもらうためのベンチ、さりげなく配置された照明や採光のための開口部、タイル貼りの円柱など、随所のディテールも空間美をサポートしている。

1F LDK

重鉄ならではの強靭な躯体構造によって実現した25帖のリビング&ダイニング。さらに窓を開けると、軒下に広がる半屋外のテラスがシームレスにつながる。室内の全面に張られた床タイルは、夏はひんやり涼しさを感じさせ、床暖房を備えているため真冬でも快適に過ごせる。また、別荘で寛いでいるような感覚を味わえる「ヴィラスタイル」のインテリアを採用し、要所に天然木の温もりを感じられる壁面を配置。タイルとウッドという異素材を組み合わせていながら、調和の取れた心安らぐ空間に仕上げている。

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ソファに掛けたキャメル色のブランケットは涼しい夏用の「Gauze Blanket」(BasShu)。リビングにはイームズのラウンジチェアとオットマンを運び入れ、ヘイルメリー流にアレンジをほどこした。

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ダイニングテーブル横の引き戸を開けると、キッチンと一体になった開放的なLDKに。引き戸を閉めてルーバーを開けるとキッチンの気配を緩やかに感じられる。ルーバーを閉じれば完全に仕切られた落ち着きのある空間になる。大勢のパーティーから夫婦水入らずの夕食まで、食事シーンに応じて空間を変化させることができるのだ。

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1F LIVING

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ヴィラスタイルのインテリアを採用した上質なリビング。天井まで大きく開いた窓が外光をたっぷり取り込んでくれる。壁面に用いたウォールナット材は、あえて幅をランダムにすることで変化のある表情を演出。FIX窓付きのドアを設けることで、エントランスホールの様子を感じ取れると同時に、空間の「抜け」によってさらなる広がりをもたせている。

1F DINING

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落ち着いた雰囲気のリビングとは対照的に、ダイニング空間は2面に設けた天地丈の窓から自然光を取り込み、6人掛けの食卓を明るく照らす。夜は、スペイン・バルセロナ発の照明器具ブランド「VIBIA(ヴィビア)」の2基のペンダントライトが、柔らかい光でディナータイムを演出してくれる。

1F TERRACE

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LDKの周囲を取り囲むようにテラスが延びる。フルオープンにできる窓を開け放てば、内と外がシームレスにつながる開放的な空間になる。たとえばダイニング空間に隣接して半屋外にカフェ空間を作ることもできるのだ。テラスには大きな軒がかかっているので直射日光を避けることができ、雨を凌ぐこともできる。

1F KITCHEN

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LDKからなだらかにつながるキッチン空間。引き戸を閉めることでプライベートな空間にもなる。全体的にダークトーンでまとめられており、料理に集中できるストイックな雰囲気を演出。中央にはアイランド型に調理台が設置されており、食材や食器などを、余裕を持って並べることができる。調理台の片側には2席分の小さなカウンターが付いており、パートナーと料理を作りながら食事を楽しむことも可能。アイデア次第で様々な使い方ができるキッチンだ。

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キッチンからダイニングテーブルを眺める。引き戸を開け放つことで、キッチンとダイニングとの一体感が生まれる。他に、玄関からつながる動線、洗面所へつながる動線など、回遊動線が取られているのが特長。

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キッチンに開けられたロングFIX窓。プライバシーを確保しつつ、適度に外光を取り入れることができる。このように、随所に「外に目線を配れる」よう工夫がなされている。

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キッチン内にある大型のパントリー。全面ガラス張りなので棚に置いた食器の場所が一目でわかる。上質な食器を厳選し、スタイリッシュにディスプレイしたい。

1F JAPANESE STYLE ROOM

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エントランスホールの裏側に位置する和室。小上がりを設けることで非日常を演出している。床には墨色の琉球畳を並べ、壁面を砂壁にすることにより、落ち着きがありながらもモダンで洗練された和の空間に。エントランスホールの近くなので、客人を招く応接間としても使えるし、一人で篭ってじっくり読書などをするための隠れ家的スペースとしても使うことができる。窓外には坪庭を配し、プライバシーを確保する塀もモダンで遊び心のあるデザインに。

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STAIRS & ATRIUM

RATIUS[GR]は階段室も見どころ。通常の階段室はどうしても閉塞感をおぼえるが、勾配屋根による高い天井を生かした吹き抜けと、踊り場に設けたFIX窓(その奥は2Fの書斎につながっている)から注ぎ込む光のおかげで、開放感あふれるスペースを創出している。階段を上り下りするのが楽しみになるほどだ。

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2F SUB LIVING

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2Fには趣味部屋としても活用できそうな15帖のサブリビングがレイアウトされている。勾配屋根を生かした吹き抜けが縦への空間美を感じさせる。床面は18cm幅の挽き板フローリングを採用、天然木ならではの温もりを味わいながらリラックスして過ごすことができる。このリビングは大屋根の軒を生かしたロッジアとつながっており、1Fとはまた違った景色を眺めながら過ごすことができる。

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棚を兼ねたパーティション。背板がないため、視界を遮らない。

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木貼り天井が、勾配を生かした高さを美しく表現している。

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サブリビングから直接、ロッジアに出ることができる。右サイドのベランダも十分な広さだ。

2F BUR CORNER

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サブリビングの一角に設けられたカウンター。ウィスキーなどを並べ、2Fからの眺めを楽しみながら酒を飲めばバー気分を味わえる。ちょっとした読書スペースとして、また趣味のモノをメンテナンスする空間としても活用できそう。

2F LOGGIA

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ヴィンテージのラタンチェア (Sonechika)

大きな軒に覆われた広々としたロッジアでは、屋外ブランチを楽しんだり、ハンモックを張ってくつろいだりしたい。通常のベランダだと周囲の視線が気になるところだが、スカイウォールが外光を取り入れつつ外部からの視線を上手に遮ってくれるため、プライバシーもちゃんと確保できる。

2F WORK SPACE

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ウォークインクローゼットの隣に3.1帖のワークスペースがある。コンパクトな書斎空間だが、勾配天井になっていて、背面には大開口の窓とベランダがあるので圧迫感はない。またデスクに向かって右サイドには、階段室からサブリビングまで見通せるFIX窓を備えているため、家族の気配を感じながら過ごせる。

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重厚な鋳造アルミ製キャスターベースが特長のIDEEの「ヤーンチェア」。座面を横から見るとカバがあくびをしているように見えるので「YWAN(ヤーン)」と名付けられた(Sonechika)

2F BEDROOM & WIC

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勾配天井によって、ベッドに横たわった時に心地よい上への広がりを感じられる寝室。頭側には木貼りの壁をあしらって落ち着きのある設えに。起床したらそのままロッジアに出て爽快な朝の空気を吸い込むこともできる。

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隣接したウォークインクローゼットは、洋服をたっぷり掛けられるポールハンガーや、シャツや小物を整理して収納できる棚を備える。

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木の温もりと「間」の美しさを
味わいながら眠りにつく。
この住まいは、心の奥行きまでも
広げてくれそうだ。

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ヘーベルハウス RATIUS[GR]一宮展示場

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HEBEL HAUS・RATIUS[GR]ICHINOMIYA MODEL
ヘーベルハウス RATIUS[GR]一宮展示場

愛知県一宮市丹陽町五日市場字本地28 ナゴヤハウジングセンター一宮会場内
tel. 0586-76-5550(10:00-17:00 火・水定休)
※写真の設えと実物は一部異なります

取材協力:
Sonechika
BasShu
ディスクユニオン下北沢店

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HailMaryこちらのコラムはHailMary2024年7月号に掲載されています。

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