HAUS MAKES HOME
つくばに建つRATIUS│RDのモデルハウスをアレンジ！
今回訪ねたモデルハウスは、2023年10月に茨城県つくば市の住宅展示場にオープンしたヘーベルハウスの重鉄モデルRATIUS［RD］。量塊感あふれる2F建ての外観は、モダンでタイムレスな美しさを携えている。新タイプの目地を活かした外壁のディテールにもしばらく見入ってしまった。
室内に入る。オーク材を惜しみなく使ったVILLA STYLE（ヴィラスタイル）のインテリアが印象的だ。ナチュラルウッドの温もりを感じながら、箱根や軽井沢の別荘でゆったり過ごしているような心地よさと安らぎをおぼえる。美しい内装はきっと時間を重ねるなかで味わいを深めていくだろう。そんなことを想いながら、1FのLDKを中心にVILLA STYLEに合ったヘイルメリー流アレンジを施した。
重鉄ならではの圧倒的な広がりだけではない。段差を活かした1Fのアウトドアリビング、2Fの「そらのま」とつながるサブリビング、寝室に接続する狭小書斎とウォークインクローゼットなど、考えぬかれた空間設計や暮らしやすい動線、さらに室内への光の招き方も学ぶことができる。邸内にはヘーベルハウス独自の「ロングライフ全館空調」を搭載。どの空間も快適温度に保たれ、クリーンな空気が供給されている。家族全員が健やかに過ごせるためのディテールを確認しながら、ホーム（家庭）はハウス（家）の上に成り立つことを実感した。
質実剛健な印象をもたらすRATIUS［RD］つくばモデルの外観。強靭な柱と梁で支える重鉄構造と独自の制震フレームによって完成した「重鉄制震・デュアルテックラーメン構造」の邸宅。
外壁のヘーベルウォールに使用する目地は、切り出した岩と平板石を交互に積み上げたような、水平基調の重厚な外壁「HR目地」。彫りの有無を交互に強調することで陰影を生み出し、力強さと繊細さを際立たせている。
1F LDK
VILLA STYLEの魅力に溢れた31帖のLDK空間。天然木に包まれた空間は、まさに高級ヴィラで過ごしているような心の安らぎを与えてくれる。1Fの天井高は、邸宅のおおらかな広がりに見合う2.56mの高天井に。空間が縦に広がることで開放感も高まる。また、開口部を床から天井まで広げた「ハイサッシ」も効いている。壁全面がガラス窓になり、窓外の景色を大きく切り取ってくれる。外へ向かう視線の広がりがゆったりとした余裕や贅沢な居心地をもたらすのだ。
1F LIVING
1Fのリビング空間。日々の暮らしが自然に寄り添いながら豊かな気持ちで満たされていく、そんな印象を与えてくれる。天井の一角に採用した木貼天井、木目の美しさが心をときほぐす木貼壁、足裏に心地よい感触を伝える床材。どれも天然のオーク材を惜しみなく使ったVILLA STYLEの意匠。注目すべきは、壁や天井の板材の幅をランダムに変えている点。あえてアンバランスを持ち込み、揺らぎ感を演出している。ずっと見ていても飽きないディテールだ。
天井高のハイサッシに「コーナービューウィンドウ」を組み合わせ、リビングに十分な光を取り込んでいる。
1F DINING KITCHEN
木質感豊かなリビングと趣を揃えた1Fのダイニングキッチン。LDK全体のトーンを統一することで、落ち着きあるひとつの居住空間に仕上がっている。縦横に伸びやかな空間の一部に、重心の低いヌックコーナーを置いたり、「コーナービューウィンドウ」で外に視線を移すことにより、空間に陽だまりと居心地の良さが生まれている。食卓に座ってリビングや窓外の景色を眺めていると、ほどよい空間の余白が別荘感覚のくつろぎをもたらしてくれる意味がよくわかるのだ。
1Fのダイニング空間。右奥に見えるのは「コーナービューウィンドウ」と木貼天井を活かしたヌック&ミニデスクコーナー。
機能性に優れ、家具調の意匠を備えたキッチンカウンターはヘーベルハウスのオリジナル。食器棚までデザインを統一。また、家じゅうどこでもいつでも快適な温度を保つ「ロングライフ全館空調システム」を導入していて、よく見るとキッチン奥にもその吹出口を取り付けてある。エアコンを取り付ける必要がないので、LDK全体をノイズレスな空間に仕上げることができるのだ。
キッチン奥に設けたパントリー。食料を整理しながらストックできる便利な空間。オリジナルの扉には開閉可能なルーバーが付いていて、空気を通したり遮断したり自由に調整できる。
1F OUTDOOR LIVIG
1FのLDKとつながる開放的なアウトドアリビング。床の高さを下げ、さらに外構によって周囲からの視線をさり気なく遮断しているので、プライベートな時間を心置きなく過ごせる。光が溢れ、風が心地いいとっておきの場所だ。休日は家族と一緒にブランチを楽しんだり、おうちカフェやホームパーティで盛り上がっても楽しそう。床がタイルなので手入れも楽なのだ。
ENTRANCE
エントランスに入った瞬間から、建具、床、木貼壁、木貼天井に至るまでふんだんに天然のオーク材を活かしたVILLA STYLEのインテリアを味わえる。廊下の正面は壁ではなくロングFIX窓を取り付けてある。この窓によって空間全体に奥行が増し、自然光を招くこともできるのだ。
STAIRS & WALL
心地よい光が注がれる階段を撮影した。手塗りの漆喰壁も見どころ。光を取り込み反射することで、漆喰壁が白く美しい輝きを見せる。硬化した炭酸カルシウムの結晶によって窓から入った光が乱反射し白く見えるのだ。この漆喰壁は他の部屋にも使用されていて、天然木のインテリアにも美しく調和している。
1F WASH & BATH ROOM
1Fに設けられた洗面所＆バスルーム。エントランス、1FのLDK、また階段からのアクセスもよい（2Fから降りてきたらすぐ扉がある）。洗面台の横に洗濯機と乾燥機を並べてレイアウトし、その上にアイロンがけなどができる作業台を設けているレイアウトも参考になる。床タイルのデザインやシンプルかつクリーンな印象を与えるインテリアデザインにも共感できる。
2F HAND WASHING SPACE
2Fへ階段を上がったホールの一角に、小さな手洗いカウンターがある。コロナ禍を通じて手洗いの機会が増えるなか、とてもありがたいコーナーだ。ゲストに対する心遣いという意味でも、空間に余裕があれば備えておきたい。
2F SUB LIVING
2Fのサブリビングは12帖のリアルサイズ。通常よりも天井高を上げる「ハイルーフユニット」を採用し、「そらのま」とキャンティベランダに隣接しているため、実際の数字以上に広々と感じる。漆喰を塗った大きな壁面の使い方も想像が広がる。アートピースを飾るもよし、プロジェクターで大画面を映してホームシアターを楽しむもよし。プライベートリビングとして家族や大切な人と過ごしたい空間だ。
2Fサブリビングのフロアが一段高くなっているエリアは、木貼り天井とあいまって特別な通路のよう。ここから主寝室へとつながる。
2F SORANOMA
リビングの天井をひらく発想でデザインされた天空のプライベートガーデン「そらのま」。壁面はルーバー仕様なので、ほどよい目隠しになりながらも光と風が通り抜ける。コーヒータイムで寛ぎのひとときを過ごせるよう、K.S.K. Metal Worksがヘイルメリーマガジンとコラボして完成した折りたたみ式＆組み立て式アイアン家具「レッグマン」をセットした。
2F BEDROOM
スカイウォールとフォールディングウィンドウを組み合わせた、プライベートなベランダを併設した寝室。窓を全開放して気持ちいい光と風をたっぷり取り込める。寝室には通り抜け可能なオープンタイプのWICのほか、秘密基地のようなミニ書斎が付帯している。ミニ書斎はリモートワークをしたり、篭り気分に浸るにはうってつけだ。
寝室の開口部をフルオープンにしても、ベランダのスカイウォールが目隠しになりプライバシーを守ってくれる。スカイウォールの上部は少し開いているのでほどよい光と風が入り込む。
HEBEL HAUS RATIUS［RD］TSUKUBA MODEL
ヘーベルハウス RATIUS［RD］つくば展示場
HEBEL HAUS RATIUS［RD］TSUKUBA MODEL
ヘーベルハウス RATIUS［RD］つくば展示場
茨城県つくば市研究学園6丁目51番地12他 つくばハウジングパーク内
tel. 029-856-4881（10：00-17：00 火・水定休）
※写真の設えと実物は一部異なります
取材協力：
HOUSETRAD
Sonechika
BasShu
GT CAMERA
ディスクユニオン下北沢店
ヘイルメリートレーディング
※屋上で火気使用する際は、屋上防水シートへの飛び火対策のため耐炎性のある焚火シートなどを敷いてご利用ください。
