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RAUMFREX 温故知新のフラッグシップ邸宅、ラウムフレックス登場。

HAUS

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うっすら差しこむ光が、マッシブな壁や石造りの床と戯れるさまは、この邸宅ならではの崇高な光景だ。仕事もプライベートもきっと充実した時間を過ごせるにちがいない、この落ち着き払った暗さを肯定的価値として認めさせる力は何か。華美な装飾を排除した古のロマネスク様式のDNAが見てとれるアーチ型天井や列柱。それらのプロポーションを生かした作りによって、横長のわりにのっぺりしたところがまったく見られない室内構造。大地に根ざしたようなこの重みは一体どこから来ているのか。装飾が少ないわりに、このぜいたくな精神空間は一体何なのか。窓が限られているからなのか、住まう者をしっかり守り包んでくれるようなこの温かみは一体何が要因なのだろうか...。これが、ヘーベルハウスの新邸宅「RAUMFREX」(ラウムフレックス)を見学した後に抱いた感想だ。天井高は標準で2.72m、最大3.36mという。邸宅に相応しい空間の広がりを感じるのは、この天井高が影響しているかもしれない。写真に見られる簾状カーテンのように、間仕切りを什器的に扱いながら豊かな空間を提案している点にも「ロマン」を感じる。この感じ、読者諸兄にはきっとわかる。ぜひ一度、その目で確かめてほしい。

1st Floor

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RAUMFREXは、弊誌でもおなじみヘーベルハウスの「FREX RESIDENCE」がもつ、機能的、合理的かつ普遍的なモダニズムデザインをさらに進化させた邸宅だ。柱と梁からなる強靭な重鉄・システムラーメン構造とALCコンクリート「ヘーベル」で包み込まれた横長の大空間。所々にコラムの構造柱が立ち、ロマネスク様式の建造物を彷彿させるアーチ状のボールト天井が印象的。
この写真は1Fのシーン。エントランスホール裏の廊下、階段、さらには庭へとつながるぜいたく空間。

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エントランスホール脇に作られたワークスペース。時間帯によっては自然光だけで働くことができる心地よい場所だ。

Details

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RAUMFREXは、アーチ状のボールト天井とコラム(円柱のデザイン)の構造柱による「ボールト&コラム様式」を導入している。

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「ウォールディバイダ」と呼ばれる、天地全高スリットも特徴的。天井より高くまで切り込んだスリット状の採光装置によって、静謐で穏やかなロマネスク的空間演出を実現している。

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全体的な空間造形については、はじめにシンプルなモジュール配列による最適な構造架構体を組み、その枠組のなかに間取りや設備を組み込んでいくというハウジングプログラムを採用。あらたなるロングライフハウスの提案だ。

2nd Floor

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RAUMFREXの2Fの様子。リビングから一段下がるダイニングピットのレイアウトが見事で、この脇の階段を挟んで側廊は美術館のようなギャラリースペースが広がる。天井や床の高さに変化をつけたり、側廊の屋根を持ちあげてクリアストーリーを構築したりすることで、豊かな空間バリエーションを演出。最大3.36mにおよぶ天井高とアーチ型のボールト天井によって邸宅と呼ぶにふさわしいゆとりを生み出しているのも特徴だ。

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丁寧な仕事が見える、究極のハイエンドプロダクト。

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屋外の庭から望む1Fベッドルームの光景。アーチ状のボールト天井と円柱の構造柱による「ボールト&コラム様式」の意匠美と、伸びやかでゆとりある空間美がよく表れている。ヘーベルハウスでは、RAUMFREXを戸建専用住宅における「ハイエンドプロダクト」と捉え、かねてから実践してきた「ロングライフな住まい」づくりを一層強化している。40~50代の富裕層をはじめとする弊誌読者はまさにメインターゲット。しばらくこの空間に浸り、丁寧な「仕事」のディテールを観察していくうちに、きっと自分らしい住まいの姿が見えてくるはずだ。

Outdoor Living

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バウハウスの時代からつづくモダニズム建築の様式美。そのDNAをしっかり受け継ぎながらも、独自のビルディングシステムと感性によって現代のモダニズムを創造した「RAUMFREX」。2Fには、清廉な白色の塗りと緻密な彫りのヘーベルウォールを生かしたアウトドアリビングもレイアウトされていた。まさに都会のオアシス。忙しく働く男が週末に休息するための、ある意味最もぜいたくな「ベース基地」である。

Facade

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「RAUMFREX」は、ヘーベルハウスの新しいフラッグシップモデルとして、一邸一邸時間をかけて丁寧に作り上げるハイエンドプロダクトである。外観にもそのプレミアム性は表れている。モジュール寸法をもつ外壁パネルを並置することで生まれる、繰り返しパターンによる「モジュラーシェル様式」。この表現様式が、シンプルで飽きのこない外観デザインを実現している。さらに、75mmと100mmの厚みの異なる2種類の外壁版を用いることで、シンプルながらも抑揚あるファサードを完成。そのルックスには、バウハウスの時代から連綿と受け継がれてきたモダニズムの思想を反映しつつ、独自の意匠様式によって叶えた邸宅としての機能美が宿っている。

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HailMaryこちらのコラムはHailMary10月号に掲載されています。

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